インストール手順 (Ubuntu 18)¶
ここでは Ubuntu に pygeonlp をインストールする手順の例を示します。 動作確認済みのバージョンは 18.04.5 LTS です。
事前に必要なもの¶
pygeonlp は日本語形態素解析に MeCab C++ ライブラリと UTF8 の辞書を利用します。 また、 C++ 実装部分が Boost C++ に依存します。
Ubuntu 18 の場合には以下のコマンドでインストールできます。
$ sudo apt install libmecab-dev mecab-ipadic-utf8 libboost-all-dev
python, pip の準備¶
Ubuntu 18 の python3 は 3.6.9 のため、 pygeonlp に対応しています。
他のモジュールとの依存関係などで問題が起こる可能性があるので、
なるべく pyenv
, venv
等を利用して Python 3.8 以降の
環境を用意することをお勧めします。
OS デフォルトの python を利用する場合
まだ pip3 をインストールしていない場合はインストールしてください。
$ sudo apt install python3-pip
以降の説明の python
を python3
に、 pip
を pip3
に
読み換えてください。
パッケージをシステムレベルでインストールするには、 sudo が必要です。
$ sudo pip3 install <package>
ユーザレベルでインストールするには、 --user オプションを付けてください。
$ pip3 install <package> --user
Pyenv を利用する場合
pyenv のインストール方法は pyenv github の Basic GitHub Checkout
の手順に
従ってください。
パッケージは pyenv 環境内にインストールされます。
pygeonlp のインストール¶
pygeonlp パッケージは pip でインストールできます。
$ pip install pygeonlp
pip や setuptools が古いとエラーが発生する場合があります。 その場合は pip と setuptools を最新バージョンにアップグレードしてから 実行してみてください。
$ pip install --upgrade pip setuptools
GDAL のインストール
この項目はオプションです。
pygeonlp は GDAL をインストールすると、 pygeonlp.api.spatial_filter module を利用することができます。
Ubuntu 18 の場合は以下の手順で libgdal と Python 用 gdal パッケージを インストールしてください。
$ sudo apt install libgdal-dev
$ pip install gdal
ただし libgdal と gdal パッケージのバージョンが一致している必要があります。 たとえば
$ apt search libgdal-dev
libgdal-dev/bionic,now 2.4.2+dfsg-1~bionic0 amd64
のように libgdal 2.4.2 がインストールされている場合は、 gdal も 2.4.2 を インストールしてください。
$ pip install gdal==2.4.2
GDAL が有効になっているかどうかは次の手順で確認してください。
$ python
>>> from pygeonlp.api.spatial_filter import GeoContainsFilter
>>> gcfilter = GeoContainsFilter({"type":"Polygon","coordinates":[[[139.43,35.54],[139.91,35.54],[139.91,35.83],[139.43,35.83],[139.43,35.54]]]})
GDAL がインストールされていない場合は from の行で、 正常に動作していない場合は gcfilter の行で例外が発生します。